ガジェット修理・分解の日々

ガジェット分解手順など、活用していただければ幸いです。

OLYMPUS E-P1 分解手順

E-PL1sの分解方法じゃifixitで詳しく載っているわけだしE-P1も分解手順が載っているサイトがいくつかあるだろうと高をくくってE-P1ヤフオクで落札した。

商品到着後に分解手順が載っているサイトが海外も含め一切ない(それどころか私と同じく助けを求める人しかいない)ことに気がつく。

日本国内ではグリップの取り外しと革張りがメジャーな改装らしく、外装のみの分解で内部まで侵入している記事は皆無である。

 

とりあえず分解しないことには使い物にならない状態だったので挑戦してみた。

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当ブログに行き着いた人にとっては当然のことと認識しておられると思いますが、分解・自己修理は物損・怪我のリスクがあります。当ブログを参考に分解される方は自己責任でお願いいたします。

また、この製品には内部にフレキシブルケーブルが多く使われています。無理な力をかけると即断線に繋がりかねませんので、(この製品に限った話ではありませんが)気持ちと時間にに余裕を持って分解するようにしましょう。

-分解手順-

1.底面カバー取り外し

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  •  赤丸部分のネジを外します。外装部品を持ち上げる際にバッテリー蓋の部品が散乱しやすいので注意してください

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2.側面カバー取り外し

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  • 赤丸部分のネジを外します。その後外装を左右にズラすと側面外装は外れます。グリップの交換や革張りが目的の方はここで分解は終わりです。

 

 3.軍艦部外装の取り外し

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  •  前面及び側面の赤丸部分のネジを取り外します。

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  • 板バネ状になっているアクセサリーシューのカバーを取り外します。写真の赤丸の鉄板が浮いている部分に・・・

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  • 小さいマイナスドライバー等を差し込み

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  • 矢印方向(後方)にズラすとカバーの小さな鉄板が外れます。力をかければ外れるものでもないのでコチョコチョとうまい具合にずらして外してください。

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  • カバーが外れて現れたネジ4本を外します。
  • 今回の分解の範囲でこの4本だけは皿ネジとなっています。せめてこの4本だけでも区別しないとアクセサリーシューが破損する可能性があります。

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  • 背面にある赤丸部分のねじを取り外します。
  • その後軍艦部外装は取り外せるようになります。

 

3.背面外装の取り外し

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  • ダイヤルセレクターを取り付けているネジを取り外します。
  • この部分は内部で配線が通っており非常にデリケートな部品となっています。無理に引っ張るとすぐに断線してしまうのでダイヤル下部のネジが露出する程度の移動にとどめておきます。

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  • ダイヤルをずらして露出したネジ1本を含め2本のネジを外します。

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  • 上部及び液色枠の金属製装飾は接着剤によって固定されています。仮に曲がってしまっても金属なので復元可能ですが、隙間にマイナスドライバー等を用いてできるだけ丁寧に外すようにしましょう。
  • この2つの部品は実際は取り外さなくても内部にアクセス可能かと思われます。

     

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  • 背面液晶・操作盤横のネジ左右それぞれ2本ずつ取り外します。
  • これで背面外装が取り外し可能となりますが、液晶のケーブルがまだ内部でメインボードと繋がっている状態になっています。無理に引っ張らないように気を付けて背面外装を外しましょう。

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  • メインボード右下部分で液晶とメインボードがフレキシブルケーブルで接続されています。コネクターとケーブルを傷めないようにコネクターの黒い部分を引き上げて背面外装と本体を分離しましょう。

 

これで内部のメインボード、イメージセンサーユニットにアクセスすることができるようになりました。内部は多量のフレキシブルケーブルが使用されています。断線には十分注意して作業するようにしてください。

 

 

 

分解手順の説明は以上となります。更に深い部分(イメージセンサー内部等)へのアクセスは後々行うかもしれません。

手順で不明な点、誤っている点がありましたらコメント欄にお願いいたします。

 

よい分解ライフを!!



 

 

 

はじめに

こんにちは。

当ブログではカメラのレンズやカメラ本体の分解、修理工程を覚え書き程度に書き連ねていきたいと考えています。(内容に関しては今後変わる可能性も…)

基本はTwitterに出没しますが画像数が多かったりしたらこちらに書き込むスタイルで行こうと考えています。完全不定期更新です。

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